2005.1.24 転職のススメ。


実家の近所のお米屋さんが、いつの間にかパン屋さんになってました。
なんて思い切った転身でしょうか。
関取からレスラーになるのとはわけが違う。
過去の栄光を全て白紙に戻す転職。
それはまさにゼロからのスタート。
そこにはきっと並々ならぬ決意があったのでしょう。
血のにじむような努力があったのでしょう。
僕は隠されたドラマに思いを馳せ、
涙を堪えながらその店のドアを開けました。






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 アンパンマンパン





やすし君やすし君!
ここにもバカがいたよ!





2005.1.23 レッツレビュー。


昨日は昼に見に行った「the有頂天ホテル」から始まり
「ブレイド3」のビデオ、さらにはテレビで「恋人はスナイパー」
と映画を立て続けに見ました。

というわけで本日はガラにもなく、
映画レビューなどを書いてみたいと思っとります。
「アンタ何様?」「じゃあ、てめーが撮ってみろ」
なんて言わずにさらっと読み流してください。


「the有頂天ホテル」

監督・脚本:三谷幸喜
出演:役所広司、松たか子、佐藤浩市、香取慎吾ほか


とりあえず見ろ。おもしれーから。以上。

と、「お前ホントに見たのかよ?」と言われそうなほど
雑な感想になってしまう傑作。つまり言うことなし。
もうね、あれだよ。キャラが活きてる。
痒いところに手が届く。ダレずに最後まで引き込む。
いやあ、いい映画見た。

ごめんね。言いたいことは色々あるのだけど
皆さんにも見て欲しいから詳細は、なし。
とにかく見てごらんなさい。


「ブレイド3」

監督:デヴィッド・S・ゴイヤー
出演:ウェズリー・スナイプス、クリス・クリストファーソンほか

あぁ、なんというのでしょうかこの気持ちを。
「有頂天ホテル」を見た後の満ち足りた気分が
音を立てて崩壊していくような。
ううん、つまらなくはないの。けっこう面白いんだよ。

世界征服をたくらむ吸血鬼にひとり立ち向かう
吸血鬼と人間のハーフである主人公。
それがウェズリー兄貴。

両手の銃と背中の日本刀で
迫り来るヴァンパイアをなぎ倒すウェズリー兄貴。

香港映画を彷彿させるアクション。
息を呑むストーリー。


あぁ、でもさ。だけどさ、兄貴。






その髪型はどうだろうか?


初代ブレイドの頃に沸きあがった小さな疑念は
ブレイド2で確信に変わり、
今回の3では最早疑う余地さえなくなってしまったこと。
そう。この命をとして吸血鬼と戦う正義のヒーロー。
ヤンキーにしか見えません。

残念です。とても残念です。


「恋人はスナイパー」

脚本:君塚良一
監督:六車俊治
出演:内村光良、水野美紀ほか

ああ見なきゃよかったー!
と、大変失礼な物言いですが。
順番的にね。ちょっとミスった。

ウェズリー兄貴の超絶アクションを見た後でなければ。
三谷幸喜の完成された脚本を見た後でなければ。
それなりに楽しめたはずですのに。

脚本は「踊る大捜査線」でおなじみの君塚さん。
今や名実ともに日本を代表する脚本家であります。

んーと。
コメディだから論理が破綻してもいい、というわけではないことは
先の「有頂天〜」からも明らかなわけです。
なんと言いますか。
つっこみどころといいますか。
途中でさらりと設定が変わっていたりするあたりは
なんだか他人事とは思えないのですが。

つまり「ありえない設定で現実を忘れさせてくれる」映画と
「ありえない設定で現実に引き戻される」映画があるのだな、と。

同作のレビュー(ツッコミ?)は ここに詳しいので
ご興味のある方は。




というわけでいかがでしたか。何の役にもたたない映画レビュー。
ウェズリー兄貴の髪型でオチてしまってる気もするのですが。
また機会がありましたら書いてみようかな、と。
何かおすすめの映画なんかがありましたら
教えていただければ幸いに存じます。




2005.1.18 ザ・ミチアンナイ。


先日の日記でもったいつけて「続く」なんて言ってみたのですが、一夜明けてよく考えてみるとそれほど面白くもないことに気付きまして。
そこで本日は何事もなかったかのように全然違う話をします。

先日、ワタクシ六本木にある某カフェで優雅にカプチーノなぞを飲んでいたのです。
僕に六本木のカフェでカプチーノを飲む権利があるのか、と問われるとはなはだ自信がないのですが。
似合わないことこの上ない。
僕は紅白歌合戦に出場したスキマスイッチのアフロの人のような居心地の悪さを感じ(知らないけど)、まあ暖かい日だったこともあってテラス席に座ったわけでした。

で、そのテラス席は道路から4、5段ほど階段を上った所にあり、まあ道路を歩く人を軽く見下ろす形になっているわけです。

そこで僕は得意の獲物を狙う肉食獣の(または変質者の)目でですね、道行く人を眺めていたのです。

すると、年の頃ならティーンエイジくらいの白色人種のお嬢さんがね、何やらこちらに向かって話しているんですよ。

最近めっきり人と話す機会が減り、英語どころか日本語まで怪しくなっている僕。しかしうら若き女性と話す機会もそうあるもんでもない、と腹をくくりお話をしてみたわけです。
しかしなぜ僕はこうしょっちゅう外人に道を聞かれるのでしょうかね。ひょっとすると外人に見えるのかしら。下半身とかが。

まあ、そんなわけで以下が若干誇張はあるものの、だいたいの会話の流れなのですが。


「ねえ!」

「俺?」

「そう、あなた」

「なんでしょう?」

「アサクサへ行くのはこっちでいいの?」

「浅草?」

「そうアサクサ。ちょっと急いでるんだけど道はあってるかしら?」

「まあ道はあってるね。たぶん4時間くらいかかるけど」

「えー!アサクサはそんなに遠いの?」(大袈裟なリアクション)

「っていうか電車に乗れ」

「だってロッポンギって聞いたから」

「あー、たぶん間違ってるね。ほんとにア・サ・ク・サ?」

「んー、たぶん」

「ちょっとこっち来てみ」


と、僕は文字で書いてもらおうと彼女を呼び寄せたのです。
ちなみに今までは道路とテラス席ということでかなり距離がありまして。
で、彼女も僕の意を察したらしく一度入口の方に回り、階段を上がると僕の方に歩いてきたのですが。

歩いて来たのですが。

えー、最初に彼女、ティーンエイジと申しましたよね。
あれ、ウソ。

なんかね、一歩近づくごとに一歳ずつ年をとっていくの。
なんかの呪いみたい。

で、結局僕の前の椅子に座る頃には彼女はすっかり更年期にさしかかっていたわけで。
ややテンションを下げながら僕は彼女に手帳を出し 「書いてみ」と促したのです。

すると彼女は僕の手帳に書き込みながら通りかかったウェイターに「私、カフェラテね」って急いでたんちゃうんか!と突っ込みどころだらけな彼女ですが、どうやら友人の結婚パーティがあるらしくて、まあ言うほどは急いでないと。
で行き先は「麻布台」だったんですが。

アザブダイ

アザブダィ

アザグゥダィ

アサグゥダ

アサクサ


という化学変化が彼女の中で起きていたのでしょうか。

ちなみに彼女、帰り際にメアドを書き残して行きまして。
これもまあ、出会いなのでしょうか。





2005.1.17 恋の形。


昨夜、後輩N君から電話がありまして。
改めてご紹介しますとこのN君、大学時代の後輩で、
家が近所ということもあり、割とよく会うんですけど
これが本格的なバカでして。
まあ慢性ネタ不足の日記サイトでは
「会うたびにネタを提供してくれる」という稀有な存在です。

で、そのバカから電話があった、と。


N『俺彼女できました』

僕「あーそう。おめでとう」

N『で、先輩の話したらぜひ会いたいって』

僕「どんな話したの?」

N『えーと。居酒屋で脱いで警察呼ばれた話とか、○ン毛燃やしてガチでやけどした話とか・・・」

僕「つかぬ事を聞くけど、付き合ってどれくらい?」

N『昨日からです』

僕「ちょっと早くない?」

N『いや大絶賛でした。なんか先輩をリスペクトしてます』

僕「そう」

N『で、会いたいらしいんですが』

僕「かわいいの?」

N『かわいくないけどガッツはあります』

僕「なんか新しいね」

N『で。今どこにいるんですか?』

僕「今?部屋だけど」

N『よかった。ガチャ・・・ツーツー・・・』


ピンポーン


N「ちわー!」

彼女「ちわー!」

僕「君らのアポイントの概念は決定的に間違ってるね」

N「何難しいこと言ってんすか。これさっき話した彼女です」

僕「さっきじゃなくて、たった今だね。どうもこんにちわ」

彼女「コンバンワハジメマシテ」

僕「なんでお前の彼女、日本語カタコトなの?」

彼女「カタコトじゃないっすよー。丁寧語が苦手ですために」

N「なんかこいつ敬語使うと軍人みたいになるんですよ」

僕「軍人て」

N「なんかレジのバイトしてた時、『300円のお釣りであります!』って言ってたらしいんす」

彼女「言ってたっす。店長に注意されるまで言ってたっす」

僕「軍人つーか、男塾だね」

N「そんなわけで上がっていいっすか」

僕「ああ悪い。どうぞ汚いところですが」

彼女「お邪魔しマース」


というわけで突如我が家に現れた謎のバカップル。
そうして、ただでは済まない夜が始まるのでした。


続く。



2005.1.13 双子座はエアコン。


人、それぞれだと思うんですけど。
信じる、とか信じないとかさ。
別にどっちでもいいんだけど、
結構適当なこと書いてあったりしますよね。
占いって。

と極端な倒置法からスタートしてみたんですが。
占い、ね。
もうさ、何を根拠に言ってるのかね、と。
他人事だと思って。

とくに雑誌の後ろにあったりする占い。
実はすげー適当かも知れない。
コタツでテレビとか見ながら書いてるかも知れない。

そんなことを思わされたのは昨日。
友人の部屋でヒマにまかせて
「スウィート」とかいう雑誌を見ていたら。




☆★蟹座のあなた★☆

ラッキー伝記「ヘレン・ケラー」




読めってことか?

なあ、これ伝記読めってこと?
とりあえずテメェみたいなちんけな奴は
伝記でも読んで偉い人の偉いところでも
学んどけや、ってこと?

意味わかんないんですけど!
すげーむかつくんですけど!

とぎゃーぎゃー騒ぎ立てるも
何やらネットオークションに夢中の友人は

「うっさい」

とご立腹の様子。
しょんぼりしながらさらに読み進めると。




☆★蟹座のあなた★☆

ラッキー家電「炊飯器」




来た。

来ましたよ、ラッキー家電。

炊飯器はねー、意外と収納力があるんですよー。

ちょっとしたお出かけに、化粧ポーチ代わりに、
炊飯器を持って街に出れば
素敵な出会いが待ってるカモ☆


ってことのなかオリャー!
読者なめんのもたいがいにせーよこのインチキ霊能者が!




「静かにしないと警察呼ぶよ」

「なんて?」

「不審者が部屋にいます、と」

「不審、ですか?」

「かなり」


などと話しながら。
休日の夕方、女友達の部屋のベッドで
ごろんごろんしてたりすると、
つくづくと思うものです。




男女の友情は成立するのだな、と。




☆★双子座のあなた★☆

身近な友人から恋人に発展するチャンス




ないない。




2005.1.13 不思議の国


今日電車に乗ってたら、近くに立ってたおっちゃんの携帯がなり始めまして。
で、おっちゃん電話に出て大きな声で話し始めたんです。
「きー、このマナー違反!オシャレ泥棒!」
と、憤慨しておりましたら、おっちゃんが

「今?電話ん中」

っておっしゃってました。

そして。
おっちゃんの前に座って本を読んでたビジネスマン風の兄さんが それを聞いて

「えっ?」

って感じで周囲をみまわしていました。


今日のMVPはビジネスマンの兄さん。
アシストは電話のおっちゃん。

兄さんは「やべ、ここ電話の中なの?」と思ったのかしら。



2005.1.12 事件です。



今日、横浜のカフェでねアイドルを見かけたんですよ。
なんかね深夜番組かなんかで見たことある人で。
「おっ!」って思ってね。
やっぱりミーハーおやじの僕としては
自慢しちゃうじゃないっすか。

そんなわけで友人にメールしてみたのですが
その人の名前がわからないわけ。
感動がちっとも伝わらないわけ。
以下がその履歴。




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【件名】
アノ人が今!
【本文】
今カフェで斜め前の席に、なんかウッチャンだかナンチャンが
出てた深夜番組でクイズだかなんかで変な答え書いてた
あのアイドルがカフェラテ飲んでる!めっちゃかわいい。
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------------------------------------------------------
【件名】
RE:アノ人が今!
【本文】
全然わからん
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------------------------------------------------------
【件名】
RE:RE>アノ人が今!
【本文】
ええ!あいつだって。あの髪の毛中くらいの長さの。
目がでかいやつ。なんかピンクっぽいヒラヒラの服着てた子。
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------------------------------------------------------
【件名】
落ち着け
【本文】
君が見た深夜番組を、わたしも見たとは限らない
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------------------------------------------------------
【件名】
RE:落ち着け
【本文】
これが落ち着いていられるか!あー誰だっけなー。
調べろ。すぐ調べろ。「ウッチャン ナンチャン 深夜番組」
でヤフー!
-------------------------------------------------------


------------------------------------------------------
【件名】
RE:RE>落ち着け
【本文】
15000件ヒット
------------------------------------------------------


------------------------------------------------------
【件名】
RE:RE:RE>落ち着け
【本文】
もっと調べろこのグズ
------------------------------------------------------


------------------------------------------------------
【件名】
RE:RE:RE:RE>落ち着け
【本文】
殺す
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------------------------------------------------------
【件名】
RE>RE>RE>RE>RE>
【本文】
お前が死ね
------------------------------------------------------


------------------------------------------------------
【件名】
RE>RE>RE>RE>RE>RE>
【本文】
こないだ言ってた「彼女ができない理由」が今わかりました
------------------------------------------------------




なんか思わぬところから彼女の疑問が氷解したようで。

よかったね。





2005.1.9 今年の目標。



いや明けちゃいましたね。
新年。もう、ぐだぐだな感じで明けちゃいましたね。
でね。
僕も今年はこのぐだぐだをなんとかせねば!
なんて危機感に駆られましてね。
ここはいっちょ彼女でも作って一発逆転なんて
狙ってみるしかねーな、と。

そんなわけでですね。
年末から新年にかけて連日のように飲み歩いていた場でね
会う人会う人にインタビュってみたわけですよ。



議題
「なぜ僕には彼女ができないのか?」



まずは身近な男友達の意見から聞いてみましょう。


証言1
「いやなんつーか、徹底的にマイペースなんですよ。正月に初詣に川崎大師まで向かって『人多すぎ』っつーて駅で引き返したんですよ?川崎まで行って。もうつきあい切れませんわ」


証言2
「一言で言ってバカですね。こないだ“永田町”で待ち合わせをした時なんてあの人“永福町”に行っちゃってたんですよ!?まあ、俺は長津田で待ってたんですけど」


証言3
「あぁ、押しが弱いんじゃないかなー。気が小さいというか。そんなことより今度はパンの中に餅を入れてみたんだけど・・・」


証言4
「俺ぁ好きだけどね、ああいうまっすぐな奴ぁ。女だったらほっとかないね。男だけどほっとかないね。とくにあのキュッとした尻のラインが・・・」


証言5
「気が弱いって言うか、照れ屋と言うか。普通にチャンスを逃してるだけだと思うよ。別に本気で彼女欲しいわけじゃないんじゃないの?」




仮説
本気で求めればロマンスは見つかる。必要なのは熱意と押し。あと証言1と2の奴にイタ電決定。


なるほど。確かに僕は照れ屋さんだし、友達と遊んでるのが楽しいからそれほど彼女を必要としていなかったのかもしれない。
つまり上記の意見を総合すると(バカ以外)、僕は単に「彼女が欲しい」という気持ちが足りてなかっただけのようだ。
それは逆に言えば本気で思えば彼女を作ることも不可能ではない、ということ。
うん、希望が見えてきた。
この調子で今度は女友達の意見も聞いてみよう。




証言6
「ヒゲがもさい。あとウザい」


証言7
「とりあえず脱ぐな」


証言8
「下半身でものを考えるのをやめて」


証言9
「いい年してふらふらしすぎ。安定感が悪すぎる。井川のように」


証言10
「梅酒ロックまだ?」




結論

女って怖い。





2005.12.31 さよなら2005年。



年賀状のデザインを考えていたはずが、
気がつくと無心でこんなものを作ってました。





そんな僕の大晦日。
今年もダメでした。


ところで、どれくらいの確率なのでしょう。
あなたが今、この文章を読んでいるということは。

星の数ほどあるサイトの中からこんな辺境に辿り着き、
そして画面を通して、僕のくだらない生活を少しだけ知る と言うこと。

そこに僕は運命、と言う言葉を思わずにはいられません。

飲み明かした明け方のガラガラの下り電車で
同じ車両に乗り合わせたような、奇妙な親近感。

今、画面の前にいる顔も知らないあなたがいるだけで
僕の2005年はまんざら捨てたものでもない、と思えるのです。
ついさっきまで今年は平成16年だと思っていたとしても、です。

というわけで。
皆様への心からの感謝の気持ち込めて
このへんで今年の更新を終わらせて頂きたく思います。
どうか皆様、よいお年を。


そして、オチがあると思って最後まで読んでくれたあなた。


ざまみろ。






2005.12.26 日常。



やあ、遅くなりました。
いやなにしろ多忙で多忙で(すまし顔)。
とはいえ、いくら僕が人気者で、
クリスマス前後に引く手数多のデート三昧で、
ち○こ乾くひまねー、なんて憧れのセリフをさらりと口にし
「やっべ、まじコピーロボット欲しい。ってか超腰痛い」
なんて言っている身だとしても。
クリスマスの日にこんな辺境のサイトを見に来てくれた
(かわいそうな)みなさんを裏切ってしまったことには変わりない。
ああ、そうさ。裏切ったさ。
みんな僕が悪いんだ。
この僕の美貌が悪いんだ。


というわけで。
反省の意味を込めて24日の僕の行動を振り返って見ます。




2005.12.24

AM11:00
もぞもぞと起床。「地球爆発しねーかなー」と物騒な独り言を言いながら馴染みの店(オリジン弁当、徒歩30秒)へ。

PM14:00
「1試合だけ」という自戒とともに始めたウィニングイレブンのカップ戦でぶっちぎり優勝(レベル★★)

PM15:00
夜にそなえてシャワーを浴びる。なんとなく浴びる。

PM16:00
センター問い合わせ(本日15回目)。しかし新着メールは、なし。

PM17:00
メール着信!待ってました!

【件名】
メリークリスマス!
【本文】
ケーキあるけど来ない?
【送信者】


PM17:10
【件名】
せっかくだけど
【本文】
これからデートなので。メリークリスマス。息子より

PM17:15
実の親に見栄を張る心理を冷静に分析。

PM18:00
気がつくと無意識のうちにドアにガムテープで目張りして七輪に火をくべていた(ウソ)。でもそんな心理状況だったので。とりあえず外出。

PM19:00
馴染みのバーのカウンターで横に座った美しい女性と意気投合。一夜限りのラブロマンスが始まる。

PM19:30
という妄想をしながら知り合いのインド料理屋へ。
なんかめっちゃクリスマスパーティで盛り上がってる。
「テメ、ヒンドゥー教徒だろ!」
という言葉をぐっと飲み込む。

PM20:00
「なんで俺はカレーとナンを食べているのだろう?」
という疑問を酒とともにぐっと飲み干す。

PM21:00
気がつくと店員のインド人をやや本気で口説く。
「一緒にインドに行こう!」
「ワタシ、ネパール人デス」

PM23:00
いつのまにか合流していた友人たちとともに飲み屋へ。
飲み屋の店員もやや本気で口説く。

AM2:00
気がつくと渋谷の道玄坂の上にあるクラブのソファで死んだように泥酔。終わりは結局いつもと同じ感じ。




というわけでいかがでしたか。
うらやましいですか?
うらやましくないですか?
そうですか。




2005.12.13 年を忘れる。



横浜駅に「きた西口」という無茶な出口があって、
そこから歩いて10mほどの「狸小路」という
昭和の香りがぷんぷんする飲み屋街で
皮ジャケの上にダウンというこれまた無茶なコーディネートで
死んだように酔いつぶれていたのは、僕です。

新宿駅の東口から職安通りを越えて新大久保方面へ。
軒を連ねる韓国料理屋の中にひっそりと佇むタイ料理店の側で
「靴が片方無くなった」と大人にあるまじきことを言いながら
死んだように酔いつぶれていたのは、僕です。

思い出横丁の焼き鳥屋の横のトイレで、
終電間際の東横線のベンチで、
綾瀬駅の高架脇の公園で、
来る日も来る日も酔いつぶれていたのは僕です。

忘年会の意味をはきちがえて
本当に年を忘れています。

酔っ払って4年前まで住んでいた家に
ふつうに帰ってしまいます。

それが僕の12月。
生まれてきてすみません。





2005.12.5 カニを食べる



カニ食べてきたのね。

あ、知ってます?カニ。
まあ、知らない人のために軽く説明しとくと
なんかね、岩っぽい奴。
ごっつい鎧みたいの着こんで
オメどんだけディフェンス重視なんだよ、みたいな奴。

でね、まあ僕ぐらいになると
もうねカニくらいじゃびびんないわけ。
食べなれてっから。

そんなわけでね。
皿にどっさり盛られたカニが出てきたからさ。
足多いなオメー、カニ!このカニ!
そんなんだからいつまでも超人オリンピックで
一回戦突破できねーんだよこのカニ!
なんてね、ムダにテンション上げながらトライしたのさ。

でね、なんかペンチみたいな奴でねバキバキ割って
食べてみたんだけど。
なんかめっちゃ食べにくいのね。
テレビとかだともっと“でれーん”って感じで
身が取れたりしてるじゃない?
でもなんかね取れないの。割れるばっかりで。
しかも若干生臭いの。

みんな「あれ?」みたいな感じになってんだけど
“こんなもん食べなれてるぜ”って見栄張りたいもんだから。

「あ、これくわえて吸うんだよ、ストローみたいに」
なんて新しいスタイルまで編み出して喰い散らかしてたの。
で、あっという間にあらかた食べ終わってたの。
そしたらね。






鍋、出てきた。


みんな「え?」ってなってたけど何より店員さんが
「マジ?」って顔になってた。

そういやメニューに「カニしゃぶ」って書いてあったっけ。
僕ら、しゃぶってない。

つーか順番逆だろ。
普通鍋を先に持ってくんだろ。
なんて感情はおくびにも出さず。
この期に及んでまだ見栄を張りたい僕らは。




「あ、カニ追加で」と。




2005.12.1 ノスタルジック。



たまに漫画なんかで
「ライオンはウサギを狩るのにも全力を出す」
なんて言葉を目にしたりしますが。

あれ、どうなんすかね。
わかんねーじゃん。ライオンに聞いたのかよ、って。
実際聞いてみたら

「本気?やだなぁ。3割っすよ、3割。ウサギて。」

なんて話かもしれないじゃない。

あとそれでいうと
「ライオンは我が子を谷に突き落とす」
なんてのも実際は

「え〜!そんな話になってるんですか!?
 いや確かに何年か前にね、
 子供を谷に落としちゃった奴いましたけどね。
 あれ、事故っすよ、事故。
 裁判沙汰になってましたもん。」

みたいな話かもだよね。
要するに偏見というモノの怖ろしさ、
先入観の不確かさを僕らはもう少し考えないと。

なんてことを、こんな夕焼けがキレイな日には
つらつらと思ったりするのです。

そしてそんな時は決まって
ひとりの古い友達のことを思い出すのです。





-----

彼は不良少年でした。
お母さん達は「あの子と遊んじゃいけません」と
子供に言っていたものです。

でも、僕は彼が好きでした。
彼の話はいつでも刺激的だったし、
なにより彼がほかの友達よりも大人っぽく見えていたから。

僕たちはよく一緒に遊びました。
ふたりで学区を抜け出してバッティングセンターに行ったり、
行ってはいけない、と言われていたゲームセンターに通ったり、
立ち入り禁止のゴミ処理場に忍び込んだり。

少しだけ悪いこと。
それは小学生の僕にとってとても新鮮で楽しい経験でした。

しかし。
中学生になると、僕たちは疎遠になりました。
彼は本格的なヤンキーさんになり、
学校にもあまり来なくなったのです。

クラスのみんなは噂しました。

「あいつ、めっちゃ怖いらしいよ」

僕は黙ってそれを聞いていました。

ホントはいい奴なんだよ。
誕生日に僕が欲しがってた鎖の付いた財布をくれたんだよ。
ひとつだけのカップラーメンをぴったり半分分けてくれたんだよ。
中学生にからまれた時、僕をかばってくれたんだよ。
すごく優しい奴なんだよ。

でも僕は黙っていました。
彼はもうすっかり変わってしまっていたから。

そしてとても卑怯なことだけど
彼と友達だということで、僕まで嫌われてしまうのを怖れたから。



ある日の夕暮れ時。
ケーキ屋のある交差点の近くで 僕は彼に会いました。

遠くから見ても不良だとわかるその外見に
僕はなんて声をかけたらいいのかわかりません。

すると、彼は僕の方に歩み寄り、僕を呼びました。




昔のままの呼び方でした。

僕たちは昔に戻ったように、肩を並べて家路につきました。
夕焼けがやけに鮮やかで、
ケーキ屋の白い壁が真っ赤に光っていました。

「学校、来ないの?」

僕が問うと、彼は答えました。

「俺、頭悪いから」


突然、僕は気付きました。
変わっていたのは僕の方だったんだ、と。

偏見、噂、先入観。
そんなものに惑わされて
大好きだった友達を疑っていた僕の方こそ
気付かぬ間に変わってしまっていたんだろう。


そして僕は決めました。
次に誰かが彼の噂をしたら。
彼が「怖い奴」なんて話を聞いたら。
胸を張って言ってやろう。

彼は凄くいい奴なんだ、と。

-----



それから時間が流れ、彼とは全く音信不通です。

しかし先日、風の噂に聞きました。
彼がどこぞで、ヤクザになっていると。







めっちゃ怖いです。








モドル

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