大志を抱け。




ある統計によると、
家庭での親子間の会話が減っているらしいですね。

日常の些細な問題、思春期の悩み、心の闇・・・
ほんのちょっとの会話で解決することだってたくさんあるはず。

世のお父さん、お母さん。
仕事で疲れていても、家事に追われていても
ほんのちょとの愛情と勇気を持って
子供部屋の扉を、ノックしてみましょう。











コンコン

父「おーい、タカシ。入るぞー」


子「なんだよ、親父」


父「父さんに向かって親父とはなんだ!」


子「普通だろ」


父「ちゃんと『親父さん』と呼びなさい」


子「飲み屋のおっさんかよ」


父「まあ、そんなことよりタカシ。父さんに相談はないか?」


子「べつに」


父「お前、クラスのヒロシ君からイジメにあってるらしいじゃないか」


子「!? なんで知ってんだよ?」


父「さっき駅前でヒロシ君に会ってな・・・」


子「知り合いなのかよ?」


父「いや、ちょっと小銭貸してくれって」


子「親父もいじめられてんじゃねーか」


父「まあ、とにかく。悩みがあったら父さんにいってごらん」


子「別に、親父に言う事じゃないし」


父「ばかやろう!」


子「?」


父「お前の悩みは父さんの悩み、父さんの悩みはお前の悩みだ!」


子「このうえ親父の悩みまで背負うのかよ」


父「父さん会社の金横領しちゃってな」


子「格段に重いよ!」


父「それをフィリピンパブに注ぎ込んだんだ(笑)」


子「笑う理由がわからない」


父「そんなことよりお前の悩みだ」


子「いや、そんなことって」


父「なんでいじめられてるんだ?」


子「・・・俺があいつらに従わないから」


父「ほう、またなんで?」


子「群れるのとか好きじゃないし」


父「根性あるじゃないか」


子「でもあいつら集団だから歯が立たなくて」


父「何も暴力だけが解決法じゃないぞ」


子「じゃあ何があるの?」


父「金だ」


子「解決になってねーよ」


父「冗談だよ。J・O・D・A・N」


子「なんか本気でむかついてきた」


父「まあ、でもしっかり胸はって生きてればそのうち奴らもやめるだろ」


子「そうかな」


父「そうさ、まっすぐ夢を追ってる男はかっこいいからな。父さん応援するぞ」


子「親父・・・」


父「で、なんか夢はあるのか、タカシ」


子「俺はミュージシャンになりた


父「反対だ」


子「なんでだよ、今応援するって」


父「あんな火のついた棒なんか持って、危ないじゃないか」


子「どんなミュージシャンだよ」


父「持たないのか・・・火のついた棒?」


子「普通持たないよ」


父「そうか、じゃあがんばれ。がんばって火の輪をくぐれ」


子「くぐらないし。でも、俺自信ないんだ」


父「なんでまた?」


子「俺、才能なんかないんじゃないかって」


父「大丈夫だ。父さんの血をひいてるんだから」


子「それが一番心配なんだ」


父「諦めるな。諦めたらそこがアレだ」


子「惜しい。いい言葉っぽいのに」


父「聖徳太子の言葉にこんなのがある」


子「どんな?」


父「『若者には可能性という無限の可能性があるのだから、何か色々とチャレンジしてみれば結果的にはけっこううまい具合に・・・


子「グダグダじゃねーか」


父「俺に言われても・・・」


子「だいたいなんで聖徳太子が『チャレンジ』とか言ってんだよ」


父「アタック、だったかな」


子「ムリして格言にしないでいいから」


父「とにかく何でもがんばってみろ。『若者よ胎児を抱け』ってな」


子「なんか生々しいな」


父「とりあえず産んでみろって、ことだ」


子「うまくない」


父「お前もそうやって産まれたんだから」




モドル

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