3月2日

伊賀忍法。

いや、なんか昨日まで妙に忙しくてですね、
5日連続徹夜なんてことをしてました。
まあ徹夜と言っても眠さが限界になると椅子でウトウトくらいはするのですが。
人間けっこう何とかなるもんですね。

でね。
昨晩ようやく家に帰れて、
崩れ落ちるようにベッドに入ったのですが、
眠れないんですよ、それが。
あんなに待ち望んだベッド。
もう秒殺で落ちると思ってたのに、なかなか寝付けずごろんごろんしてたんです。
そして30分くらい経った頃・・・








初体験・・・しちゃった★ぽっ


ええ、金縛りってやつですよ。
朦朧としながらも頭は目覚めているにもかかわらず、
体が動かないんですよ。
まるで、体の上に誰かが乗って、悪意を持って押さえつけているかのような不快な感覚。

僕は基本的に横を向いて寝るので、目の前には壁しか見えません。

上を見ればきっと、怖い感じの奴が僕に馬乗りになっているんだ!
僕は怖くて必死で目を閉じました。
自由にならない体、漠然とした恐怖の中、
僕はこう思いました。











まあ、いいや。


別に寝るだけなんだから動かなくてもいいじゃん。
開き直ってからはすぐに心地よい眠りに落ちていきました。

しかし、
眠りに落ちる寸前、ほんの一瞬だけ一人の男の姿が脳裏をかすめました。
ギョロリとした目に青白い顔、手に刃物を握っているその男。
そして僕はこう思いました・・・

















ハットリ君って、いろんな所に千円札隠し持ってたな・・・

ニンニン。



3月3日

夜も金メダル。

すみません。
タイトルまったく関係ないです。

なんかあまりに爆笑なニュースだったもので。
いや、たいへんですね、有名人って。
若干同情します 夜も大開脚。



まあ、そんなことはさておきですね、
ってもとくにネタとかもないんですが。

あーそうだ。
先日友人がひょっこり訪ねてきまして

「なあ、金貸してくれ」
「やだ」
「じゃあ、くれ」
「もっとやだ」

と言ったら

「じゃあしょうがないからドラクエ貸してくれ」
と言うから貸してやったのですが、

野郎ぜったい売り飛ばす気です。
やっとパンサー取ったのに。(購入2ヵ月)



3月4日

ブライアン・ジョーンズの日記。

ブライアン・ジョーンズ。
“世界最強”のロックバンド
「ザ・ローリングストーンズ」の礎を作った天才。

ギターやピアノから、サックスやシタールまで
あらゆる楽器を弾きこなした。

朝、手にしたブルースハープを
夕方には吹きこなしていた、という伝説もあまりに有名だ。

しかし、一足飛びでスターの階段を駆け上がり
一変してしまった環境に対応できず
やがて酒やドラッグに溺れていく・・・

そして1969年7月3日深夜
自宅のプールにおいて、変わり果てた姿で発見される。






1969年7月5日、ロンドン、ハイドパーク。

ブライアンの追悼コンサートでは
10万匹のモンシロチョウが空に放され
シェリーの詩が朗読された。



静かに 静かに

彼は死んだのではない

彼は眠ってはいない

彼は

人生という夢から 覚めたのだ


本物のR&Bを一般に広げ
その後の音楽全体のひとつの流れを作った
一人の天才ミュージシャン。

彼の死がもたらした悲しみは
その美しい眺めと共に
永遠に人々の胸に刻まれた。




そして僕は思った。







ブライアンジョーンズブリジット・ジョーンズって似てるな、と。




3月5日

未来は僕らの手の中。

20年くらい前、教育テレビだかテレ東だかで

“なんかぱっとしないふつうの小僧が
タイムマシンに乗って色々な時代に行って色々学ぶ”

って感じのアニメがありました。
いやアニメと実写の混合だったかな?

曖昧な記憶で申し訳ないのですが。
で、そのオープニングのテーマ曲がたしかこんなんでした。

♪ティラノサウルスと〜キャッチボールをしようかな〜
それともテレビ電話で〜あの娘の顔にヒゲを書く〜♪


後半の夢、小さいな。
まあ、そんなことはいいんです。
要するに何が言いたいかと言いますと

“かつてはタイムマシンと同列に語られていたテレビ電話が
今では当たり前に存在する”

ということです。
あの娘の顔にヒゲを書くことだって可能なんです。
書かないけど。

アインシュタインだか誰かも言っています。
『人間が想像できることは、すべて実現できる』
と。



そう。
透明人間になって女風呂に入ることだって
ゲームの中の美女をその手で抱きしめることだって
人型アンドロイドに特別なお仕事をしてもらうことだって
全部、夢なんかじゃないんです。

いやね、別に変態っぷりをPRしたいわけでなくてさ。
某週刊誌の広告に載っていた「等身大ドール」利恵さん(仮名)
の使用用途を考えていたら、ふと思ったんです。

技術というのは、欲望から進化していくものなんだな、と。



遠くに行きたい。
快適に暮らしたい。
もっと知りたい。
もっと気持ちよくなりたい。
そうして人間は、日々新たなことにチャレンジしていくのでしょう。

そして、その見果てぬ欲望の末、
利恵さん(仮名)が生まれたのはもはや必然だったのでしょう。










利恵さん(仮名)



凄ぇええええ!
超リアル!超リアル!

一瞬本気で悩んでしまいました。




家に帰るといつでもやさしく迎えてくれる利恵さん(仮名)。
人間関係のしがらみや裏切りなんかとも無縁です。

買った瞬間、家には誰も呼べなくなってしまいますが、
そんなことも、利恵さん(仮名)がいれば些細なことです。
会社であったことなどを話ながら、
今後の夢を語りながら・・・。








僕病んでますか?


まあ、ここまで威風堂々とソファーに鎮座されても困る
という方もおいででしょう。


ご心配なく。
新製品である利恵さん(仮名)の最大の特徴は、
パーツに分解できる点にあります。










これで、押入に入れることも
車のトランクに詰め込むことも
半透明のゴミ袋に入れて朝、こっそり捨てておくことも可能です。


業界に新風を巻き起こした画期的なドール、利恵さん(仮名)。

彼女がいればもう、恋人なんていりません。
密閉された部屋の中で、二人で愛を育みましょう。

さて、気になる彼女のお値段は?








36万8000円。

・・・。


・・・・・。


・・・・・・。


僕はそのお金で旅に出ようと思いました。




3月7日

教会に行きたいの。

近所の板金工場で働くブラジル人とメンチ切り合いながら駅に向かうのが日課の僕ですが、
実は英語が話せたりします。ふふん。
と、ちょっと嫌な奴の感じを出して見た所で今日の話。

昼間、中目黒を歩いていると、
地図を片手に何やらおろおろしてる外国人のおっさんがいました。

うんうん、心細かろうね。
こんな異国の地で道に迷っちまったかい。
辛かろうね。

あまりに切なげな顔に負け、
僕はちょっと助けてあげようと思いました。

「Hi, Can I help?」
「オ〜、グラシアス!」

しまったー!


グラシアスったら、あなたスペイン語じゃないすか。
いい気になってみすみす死地に飛びこんじまった。
ちなみに僕が知っているスペイン語はシャレで覚えた

「Esto es un no libro sino una iglesia」
(これは本ではありません、教会です)

「La madre de Jose era el padre」
(ホセのお母さんは、かつてお父さんでした)

という実用性ゼロのフレーズだけです。


しかしおっさん何やらめっちゃ喋ってます。
なぜか満面の笑みで。

ごめんよ、おっさん。僕にはどうすることもできないんだ。
これで日本を嫌いにならないでおくれ。


と、諦めかけていた時、おっさんの言葉の中に
聞き慣れた言葉が聞こえました。

「・・・・・・イグレシア・・・・」

!!!
イグレシアって、僕の知ってるダメセンテンスに入ってるじゃないか。
意味は・・・・教会!

「イグレシア?」
「スィ!スィ!バウティスト・イグレシア!」
「バウティスト?・・・バウティ・・バウ・・!・・バプテスト?」
「スィ!バプティスト・イグレシア!」

オー!なんたる偶然。
バプテスト教会なら代官山の方にあるじゃないの!

というわけで、地図を書いてあげてるとおっさん
「グラシアス!グラシアス アミーゴ」
とニコニコしながら去っていきました。

いやそれにしても
日頃のバカさがこんなとこで役立つとは思わなんだ。
なんか複雑。




3月9日

冷やし中華、初めまして。

近所にわりとよく行く中華料理屋があるのですが、
そこの店員さんの愛想が圧倒的に悪いんです。
まだ日本語があまり上手ではないせいかも知れませんが。

“卵とキクラゲの炒め物定食”なんて
難解なメニューを頼もうものなら
「あ?」
と、ヤンキーばりの返事が返ってきます。

で、
今日その店に行ってみたら、壁に
「新メニュー!麻婆ラーメン」
って紙が貼ってあったんです。

そんな新商品があったら頼むじゃないですか、普通。
でね、僕も早速注文してみたんです。

「じゃあ、この麻婆ラーメンひとつ」
「・・・・チッ

ねえ、今舌打ちしたよね?
なになに?なんか悪いことしちゃった?

と思って見てたら
どうやらその麻婆ラーメン、作るのがかなりめんどくさいらしいのです。
なにしろ、「麻婆豆腐」と「ラーメン」という
二つのメニューを作る手間がかかるわけですから。

うん。それはわかった。
でもひとつ言わせてくれ。






「だったら作るな。」

明日は麻婆ラーメンと水餃子とかを注文してみようと思います。
ちょっと楽しみ☆



3月11日

伝説の男。

一部の方の人気を集める伝説のパン屋ことやすし君。
バカ界のリーサルウェポンである彼から、久しぶりに電話が来ました。




「もしもし」
「やあやすし君、どうしたの?」
「いや。ちょっと自慢みたいになっちゃうんだけど・・・」
「なに?」
「こないだね、海外旅行に行ってた女友達がね、お土産にチョコレートをくれたの。」
「へえ、ありきたりだね。」
「いやいや。チョコだよ?2月だよ?」
「うん。」
「これは、バレンタインチョコと解釈していいのじゃないだろうか?」
「ちなみに2月の何日にもらったの?」
「月末なんだけど。」
「ずいぶん広く解釈したね。」
「でも彼女は旅行に行ってたわけだから。」
「どれくらい行ってたの?」
「3泊5日。」
「ごめんよ、やすし君。これから僕は君に辛いことを伝えなくちゃならない」
「うん・・・」
「それはどう考えても『お土産』だね」
「そうかな、とは思ってた。」
「くじけるなよ。」
「でもね。そのチョコには新しいパンのヒントが隠されていたんだよ!」
「ヒント?」
「そう。僕は彼女がくれた『ブランデーボンボン』をヒントに新たなパンを生み出したんだ。その名も『ブランデーボンボンパン』を!」
「・・・・・色々と言いたいんだけど、とりあえず『ん』が多いね。
「そうかな?」
「それにヒントと言いながら、なんかモロだしね。」
「でもおいしいよ。たぶん。」
「たぶん?味見してないの?」
「だってほら、俺お酒飲めないし。」
「・・・。じゃあもらったチョコはどうしたの?」
「おばあちゃんにあげた。」
「じゃあ、なんでパンに入れようと思ったの?」
「いや、なんかさ『ボンボンパン』っていう響きが・・・」
「やっぱりそこかぁー!」





相変わらずノリだけで新商品を生み出すパン屋のバカ。
でも。
「ブランデーボンボンパン」って声に出して言ってみると
なんか、憎めない。




3月14日

フロンティア・スピリッツ。

スキージャンプってあるじゃないですか。
あれって最初はなんか、罪人に対する刑罰だったらしいですね。
そりゃあ、あんな急な斜面からスキーはかせて突き落とすわけですから、
極刑にも等しい恐怖や苦痛があったんしょうね。

でも、それが競技としてなりたってしまったってことは
罪人の中にめっちゃ上手く飛んじゃった奴がいたってことなんでしょうか。





官吏「よし、次はキサマの番だ」
罪人「やめてくれ!俺は無実だ!俺は知らないっ!」
官吏「往生際が悪い奴め。かまわん、やれ」
役人「はっ。」
罪人「やめろ〜!俺が悪かった!」
役人「うるさい!行けっ!」
罪人「うわぁああ、助けてくれぇえええぇぇぇぇぇぇぇぇ〜・・・・・・・」


















みたいな。

以上、スノボでジャンプして体勢を崩し、
頭から落下しながら考えたことでした。






2005.3.15
インフォメーション

リニューアルをね、してみたじゃない?
春らしく、爽やかな感じにさ。
なに、この温度差?
でも、いいの。
そのまま押し切るの。
なぜって、めんどくさいから。










2005.3.15
さらば、青春の光。

わけあって、愛車を手放すことになりました。

兄のお下がりでもらってから8年間。
思えば、世話になったよね。

傷だらけのボンネット。
重いハンドル。
音の悪いカーラジオ。
かかりの悪いエンジン。
その全てが急に愛おしく見えるのはなぜだろう。




初めて見た時、ピカピカでまるで新車みたいだったな。
その日、僕はうれしくて、
毛布にくるまって運転席で眠ったんだ。

大学で友達が増えると、
みんなであちこちドライブに行ったね。
スノボに行く途中に窓が壊れて、
雪道を凍えながら走ったりもしたよね。

バンドのツアーでは
機材やアンプをぎゅうぎゅうに詰め込んで
大騒ぎで移動してたよね。

好きな子ができた時は、
ドキドキしながら海を見に行ったね。
彼女と一緒に、
サンルーフから流れ星を見たこともあったね。
彼女に振られた夜は、
雨の中、あてもなく走り回ったな。

おばあちゃんが危篤になった冬の朝、
普段なかなかかからないエンジンが
一発でかかったっけ。

悲しいことがあるといつも、
僕はハンドルを握り、カーラジオを聞いていたよね。




僕の心の中にあると思っていた思い出は
この車の中に、ぎっしりと詰まっていたんだ。
お前とともにあった僕の青春は
楽しくて、いつも笑いに溢れていたよ。

おつかれさん。
いままでありがとう。
ずっと忘れないよ。




車は、本当はただの機械だけど、
僕の人生の中で、
いつも僕のすぐ側で、
友達のように、
恋人のように、
僕のことを支えていてくれた。



















「で、なんで手放すの?」
「ん、新車買うから。
「・・・・・」




なんですか、その目は。





2005.3.22
祝福の言葉。

人間は困難を乗り越え、成長する。

これは高い壁を切り崩して進んだ、一人の男の 成長の記録である。




って、ゆーか。
友人の結婚式に行って来たんですよ。

うんうん、おめでとう。
幸せになってね。

と、祝福も束の間、
僕は同席したアメリカ帰りのジャーナリストとアメリカ経済の現状や資産運用の必要性などぜんぜん関係のない話で盛り上がっていたんです。

そして、宴もたけなわとなった頃。


司会者「では、続きまして新郎のご友人、dd様より 祝福の言葉をお願いします」

「そうかぁ、やっぱり定期預金よりも、国債の方が利率も安定度も・・・」

司会者「dd様!」

「ん?」

司会者「スピーチをお願いします!」

俺?

そういえば先月飲んだ時に「じゃあスピーチ頼むよ」「オッケまかせろ」みたいな会話があったような気が・・・。
どうしよー。
一気に血の気が引く僕。
何も考えてません。

新郎新婦席の横のマイクまで約10メートル。
足が重い。
できることならこのまま逃げ出してしまいたい。
ってか、このままダッシュで逃げたら
それはそれで面白そうだな。
いかんいかん。今日は友人の晴れ舞台。
笑いとかいらん。

そして、とうとうマイクに到着。

「え〜。ただいまご紹介にあずかりました、○○君の友人のddと申します・・・」

うわぁ、拍手とかやめてくれ。
自分は拍手なんか受けられる人間じゃないんです。
どうか、そっとしておいて下さい。

いや、もう腹を決めるしかない。
たかが3分程度のスピーチ。
即興で何とかなるはずだ。
僕はやればできる子だって言われてたし。
小学校のドッジボール大会の時だって当時の担任の先生から・・
あ、そういえば先生教頭になったって言ってたな。
元気でやってるのかしら。
たまには顔でも出しに・・・


いかんいかん。
思考が現実から逃げ出したがっている。
さあどうするか。
さっきの会社の上司のスピーチでは
新郎との思い出とか喋ってかなり引いてたからな。
よし。
ここは自分を信じよう。
心を空にして、自然に浮かんだ言葉を率直に伝えよう!
さあ、何が浮かぶんだ僕よ。
小粋なメッセージよ、どんと来ーい!









・・・。


ドラえもん、浮かんじゃった・・・。


先週まんが喫茶で読んで以来、目下大ブーム中のドラえもん。
一度空にした心にぽっかりと浮かんだのは
昨日ウェブの記事で読んだことだった。

しかし、沈黙ももう限界。
僕はなかばやけになりながら、話し始めた。

「え〜、ドラえもんっていますよね」

いねぇよ!
スタートから的はずれ全開。
もう穴があったら入りたい。

「え〜、そのドラえもんのアイテム、正式には『秘密道具』と言うんですが・・・」

なにが「正式には」ですか。
バカですか、僕は。
会場を見渡す余裕は無いのですが、
新郎の顔には明らかに「?」の表情が浮かんでいます。

「え〜、その秘密道具なんですが、映画に登場した物も含めて、現在およそ1300種類あるらしいんですね・・・」

こいつはいったい何を言っているのか。
もしかしたらアレなのか?
あらやだこの人アレなのかしら?
おいおい、こいつきっとアレだぜ。
なんか会場全てが敵に見えます。

しかし、もう引き返すわけにはいかない。
逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。
進むんだ、僕。

「で、ですね。その秘密道具のうち、なんと2割から3割が!」

あれ・・・?
なに、この気持ち?
これ、ちょっと気持ちいいかも。
100人からの人間が僕に注目し、僕の言葉を待つ瞬間。
新たな性癖を発見した僕は、
ひと呼吸置いて結論を続けます。

「理論上50年以内に実現することができるらしいんです!」



し 〜 ん





やっちゃった。
すべっちゃった。




でもどこか清々しい気分です。
母さん、僕は闘ったよ。
負けてしまったけど、全力を尽くしたよ。
悔いはないさ。

僕は晴れ晴れとした気分で会場を見渡し、
最後に新郎を見ました。
彼と目が合いました。
すると、十年来の友人である彼が口を開きました。

「で?」




ごもっとも!

これは結婚式のスピーチ。
小ネタを披露する場ではありません。
だって浮かんじゃったんだもん。
しょうがないじゃん。

「いや、別にだからどうしたっていうわけでもないんですけど」

すると、ここで奇跡が起きました。
最後の一言で「?」顔だった会場から一斉に笑いが起きたんです。
いやいや、まいったね。そんなに盛り上がらなくても。
なにが面白かったのかわかんないんだけど。
でも、まあ結果オーライ。
気分が乗ってきたところで締めの一言です。

「○○君、××さん、どうぞ末永くお幸せに。
二人で一緒に『どこでもドア』をくぐれる日まで!」


うまいっ!
のか?
これはうまいのか?
でも、会場からは盛大な拍手が起きてます。
新婦さんはうっすら涙ぐんでいます。
席に戻ると友人達が「いやぁ、よかったよ」と声をかけてくれます。

いや、よくないから。
みんな目を覚ませよ。
ドラえもんとか関係ないじゃん。
みんな酒が入って盛り上がって、よくわかんなくなっていたのでしょう。

そんな意味では、
最後までニコリともしなかった新婦のお父様が 一番冷静だったのだな、と思いました。



2005.3.24
恋に落ちて。

胸を焦がすほどの息苦しい夜も
心休まらない焦燥の日々も。

君と出会って全てが変わったよ。
まるで昨日までの憂鬱がウソみたいに。

季節は、春。
ああ、なぜもっと早く君と出会えなかったのか。
もう君なしの人生なんて考えられない。
僕は、君がいなければ生きてさえ行けないんだ。

ああ、愛しのエージーノーズよ!




前フリ、長いですか?

いや、でもそれくらい衝撃だったんですよ。
昨日までのつらい日々はは何だったのか、と。

昨日ね、花粉症の症状に限界を感じまして、薬局に行ったんです。
そしたらレジ前に「リアップ」が陳列されていて、
“驚きの効果!”ってポップがついていたんですが、
店員のおっちゃん、もうむちゃくちゃハゲてんですよ。
そんな“ひとりパラドックス”の店員がいる店、
大した期待もしていなかったのですが、こちらも藁にもすがる思い。
少しでも症状が軽くなれば、と訪ねてみたんです。

「とにかく効く薬を下さい。金に糸目は付けません。」
「じゃあコレかな〜。ちょっと高いけど。」
「効くんですか?」
「まじやばい」

しかしおっちゃんには前科があるので、僕は半信半疑です。
だって、他の点鼻薬は700〜800円くらいなのに2500円もするんですよ。

すると、煮え切らない僕にしびれを切らしておっちゃんが続けました。

「これはホントすごいのよ。私も使ってるんだから」

と、言いつつポケットから取り出したのは使用中の「AG NOSE」。
そして、続けました。

「ちょっと試してみる?」

ごめんよ、おっちゃん。
おっちゃん別に嫌いじゃないんだけど、まだ出会ったばかりだし。
そんなものを、あんなとこに入れるなんて。
ごめんなさい、やっぱりできません!

なんか消毒用のアルコールかなんか出してたけど、
やっぱり生理的に。

そんなわけで、
「いいです、買います!買いますから!」

と無意味に動揺して、結局購入。
しかし、使用してみると、なんてことでしょう!
さっきまでの鼻づまりがウソみたいにスースーじゃないっすか。

おっちゃんありがとう。
あなたのおかげで、素晴らしい出会いがありました。
でも、客に使用中の薬貸すのはやめた方がいいよ。



2005.3.25
タイムカプセル。

迷惑メールが目に余ります。
どれくらい迷惑かというと、かなり迷惑です。
そんな中で昨日、ちょっと面白いメールが届きました。


------------------------------------------------
【件名】
覚えてる?

【本文】
あの時はごめんなさい。
身の回りがバタバタしてしまって
連絡が取れなくなってしまったの。

でも、あの時あなたが言ってくれた言葉が
どうしても忘れられなくて、
メールしてみました。

もう一度私と会いたいと思ってくれるなら
連絡を下さい。

あ、前みたいな事がないように
http://●×●×
に連絡先をのせておきました!
--------------------------------------------------





・・・・誰?


というのが素直な感想ですが、
まあ、正直こんなメール腐るほど来るし
今更驚くことでもないんですよ。

ところが。
メールの送信元を見てみると・・・。




-----------------------------------
【送信元】
dddrivejp@yahoo.co.jp
-----------------------------------



・・・俺じゃん。
まごうことなく僕のアドレスですよ。

なにこのセルフ・プロデュース。
ひょっとして、酔っぱらった僕が寂しい未来の自分に
小粋なプレゼントのつもりで送ったのかしら。
あ、そういえば酔うとちょいちょい記憶無くなるし。

それとも多重人格ってやつ?
解離性同一性障害の方は
日記に書き覚えのないメッセージが書かれていることもある、
なんて話も聞いたことがあります。

ああ、きっとそうだ。
僕は日頃のストレスに負けて
きっと新たな人格を生み出してしまったんだ。

その新たな人格の綾香さん(仮名)は
ホスト人格である僕と意思を疎通すべく
有料の出会い系サイトにプロフィールを登録して
こっそり僕自身に宛て・・・って、ばかー。




以上、ちょっと長めのノリツッコミのコーナーでした。

しかし、そんなことまでできるとは
業者さんもたいしたものですよね。

でも、宛先を自分自身にするのは逆効果だと思うよ。
怪しい、って言ってるようなものだもの。




2005.3.28
洗練。

アメリカ帰りの友人が
「L.Aで買ったパンツが・・・」
みたいなことを言ってました。

なにもアメリカまで行ってパンツ買わなくても、
と思っていたら、どうやら彼が指しているのはズボンのことらしい。
なにが、パンツだこのやろー。ズボンはズボンでしょーに。
じゃあ、パンツは何て言うんだよ、コンチクショウ
と問いただすと、パンツは「インナー」っていうらしい。

・・・ちょっとかっこいいかも。


「そこでしゃがんだ瞬間、インナーが破けてしまってね。ハハハハハ」

「いや、ちょっとインナーに染みが付いてしまってね。ハハハハハ」

うん。なんかできるビジネスマンっぽい。
よし、じゃあこれからはインナーで統一するか。

しかし、アメリカ帰りともなると、なにかとかっこいいね。
他にもなんかないの?
ほうほう、セーターはニットか。
ワイシャツは、ふつうにシャツでいいの?
携帯はセルラー、電子レンジはマイクロウェーブなんだ?
うん、その肩をすくめる仕草も様になってるね。
あ、挨拶はやっぱり握手だよね。
でもさ。
確かになにかと様になってるけどね。
いや、別にいいんだけど。





魚民でチップは必要ないと思うよ。


【注釈】「下着」を意味する「インナー」は和製英語らしいです。





モドル

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