ドッペルケンガー。


今日、山手線に乗ったら目の前にまったく同じ服装の人が座ってました。
うわー気まじー。

別に「ジーパン+ジャケット」とかならかぶってもいいんだけどね。
僕の服、赤いズボンと黒いVネック。
しかも鞄だけ微妙に違うものだから、
ちょっとしたペアルックみたいになってんの。
ラブラブカップルみたいになってんの。

でね、たぶん向こうの方も「うわー」とか思ってんだろうけど
僕はその気まずさにいたたまれなくなってね。
別に用もないけど携帯でもいじろう、と鞄から出したら
ちょうど彼も鞄から携帯出して。
うわ、これ泥沼!
と思いながら照れ隠しに足なんか組んでみたら
彼も同時に足を組んで。

どっかで見た光景だな、と考えたらアレでした。
志村けんと沢田研二の鏡のコント。
ちなみに僕がジュリー。


僕は原宿に向かっていたのですが、
気まずさに耐え切れなくなり新宿で下車しました。






彼も新宿で降りました。



2006.5.29
亜米利加人。


昨年タイ旅行に行った時に仲良くなったアメリカ人ジョン君からこんなメールが来ました。

「HEY!6月に日本行くからヒマなら案内しろや!HAHAHA!!!」


なんでもてめーの思い通りになると思うなよこのアメ公が!
と思いながらも僕は「御意」と返信しておきました。
というのもこのジョン君、トム・クルーズ似のイケメンさんでね。
ちなみに僕の中ではアメリカ人が10人いたら8人はトム・クルーズ似なんですけども、その中でもひときわ「トム度」が高いんで。まあイケメン好きの僕としてはそう邪険にもできなわけです。


しかし僕が再会を望んだのにはもうひとつの理由があるのです。
そう、決して晴らさずにはいられぬ深い恨みが。



昨年の晩夏。
バンコクのとある飲み屋で意気投合した僕とジョン君は互いに気楽なひとり旅だったこともあり、しばし行動を共にしました。
ちなみにジョン君は僕のことを(名前の音がちかいため)「NUTS」と呼ぶのですが、NUTSが「キ○ガイ」を意味するスラングであることはこの際よしとしましょう。
まあ、そんなこんなで仲良くなった僕らはある日、バンコク近郊の田舎町を訪ねたのです。
その町で僕らは小さな小学校を見つけました。
日本の学校のような柵に囲まれた校庭などなく、ただ空き地に建てられた掘っ立て小屋がその町の学校でした。

庭で無邪気に遊ぶ子供達は僕らを見つけるとワッと群がってきました。旅行者が多い都心とは違い、辺鄙な田舎町では外国人が珍しかったのでしょう。目を輝かせながら様々な質問をする子供達。僕とジョン君は簡単な身振り手振りと拙いタイ語でそれに答えます。
そして場も盛り上がってきたころ、子供達のなかでもやや年長の少年が庭にあった大きな木を指して何やら言い始めました。どうやら彼は木登りが得意だと言っているようです。

木登りと言えば僕はかつて「葛飾の猿」とか「この猿!」とか言われた男(注:褒め言葉です)。そんなことを言われては黙っていられません。僕は少年と木登り対決をすることにしました。
大いに盛り上がる子供達。子供達を凌駕するテンションで盛り上がるジョン君。僕と少年はゆっくりと木に近づきます。その時ジョン君が子供達に何かを教えているようでしたが、きっと応援の言葉でも説明していたのでしょう。ジョン君が審判となりレースが始まります。


READY・・・・・GO!!!!


ジョン君の合図でレースが始まりました。
すると子供達がいっせいに叫び始めたのです。




「GO NUTS! GO NUTS!GO NUTS!」

(くたばれ!くたばれ!くたばれ!)



澄んだ目で応援と言う名の暴言を吐く子供達。
ジョン君、腹を抱えて爆笑。

確かに彼はウソを教えたわけではないのですが、自分がひらめいたそのダブルミーニングに「イ〜ッヒッヒッヒ!!!」と笑う野郎の憎たらしい顔(トム似)を思い出すにつけ、この恨み晴らさでおくべきか!と思いを新たにするのです。

そんなこともあり僕はジョン君が日本に来た暁にはインチキ日本語を教えまくってやろうと狙っているわけです。

なんかいい案ないかなー。



2006.5.27
バカ力。


ボクシング部などという人外魔境に属していると生涯にそう出会わないであろう規格外の馬鹿にざらに巡り合えたりします。
「拳闘を通しての男らしさの育成」とは無縁な僕にとって彼ら馬鹿との出会いは、その経験を通して唯一の財産であるかもしれません。


原付でこけて頭から血を流しながら、自分で救急車を呼ぼうと携帯を取り出した時にちょうど知り合いから着信があり2〜3分世間話をしたという先輩。

スペイン旅行中に暴漢に襲われ身ぐるみをはがされて、パンツいっちょになったところで何かに火がついてしまい、暴漢を見事撃退した挙句にパンツいっちょの晴れ姿でホテルに凱旋した同僚。

ラーメン屋に入り注文をするまさにその時に減量中であったことを思い出し「チャーシュー麺、チャーシュー抜きで!」とパラドキシカルなオーダーをした後輩など。

ガッツ石松、輪島功一、渡嘉敷勝男・・・etc
偉大なる先人たちに勝るとも劣らない猛者(バカ)たちが
枚挙に暇がないほど存在しているのです。

今日はその中のひとり、K先輩の武勇伝をご紹介しましょう。

その夜、ひまをもてあましたK氏は自慢の愛車JEEPラングラーにのって一人ドライブに出かけることにしました。
行き先は山をひとつ越えた先にある人造湖。
彼は運転することそのものが好きだったので行き先はどこでもよかったのですが、静かな夜の山道がひときわ好きだったのです。

さて、車が対向車一台通らない真っ暗な山道に入ったところで彼はふと、尿意に襲われました。
あと30分も行けば目的地ですが、そこは真っ暗な夜の山。
誰にはばかるものでもない、と思い彼は路肩に車を寄せスタンディング・オベーション、いわゆる立ちションに踏み切ることにしたのです。
静けさと木々に囲まれての排尿、それはさぞや爽快な気分だったのでしょう。
彼はすっきりした気分で行為を終え、さて車に戻ろう、と振り返りました。

するとどうでしょう!
サイドブレーキが甘かったのか、車は見る間に坂道をバックで下って行くではありませんか。
坂の先は切り立った崖、このままでは愛車は崖下へまっ逆さまです!
彼は必死の思いで車を追いかけ、また日々の運動の甲斐もあり見事車に追いつきました。

そして運転席に乗り込みブレーキを力いっぱい踏みしめるかと思いきや、何を思ったか彼はそのまま車を追い越して後ろに回ると、ガシッと車に両手をかけたのです。
急な坂道を下るアメ車の重量級の車体。それを彼の鍛え抜かれた筋肉ががっしりと受け止めたのです。

受け止めたのですが。
さて、これからどうしよう。坂道はまだまだ続き、頂上さえも見えません。
車は一台も通らず、また携帯は車の中に置いてあるため助けを呼ぶこともできません。
彼は力を振り絞りひたすら愛車を支え続けたのです。
あんたいったい何がしたいんだ?

そして彼はどういう体力をしてるんだか、その場を切り抜ける方法を全く見出せぬまま2時間近くも車を支え続けたそうです。
しかしやがて体力も限界を迎え、彼はジリジリと後退して行きました。
そして足が崖近くにかかった所で「車と心中はいただけない」と、思い切って横に逃れました。
当然のことながら車は崖へ転がり落ち、数十メートル落下していきました。

という話を僕に聞かせてくれたK先輩。
愛車を失いさぞ落ち込んでいるかと思いきや、
なんかちょっとやりきったかのような清々しい顔してやがるんです。
そしてスポーツマン特有の爽やかさで最後に彼は言いました。

「寄り切られた」

相撲気分か!?


僕は揺ぎ無いバカへの敬意を込めてひとこと伝えたい。

お疲れ様です。




2006.5.25
日常。


はい、絶好調でお送りしております
「灘ジュンファンサイト」
こと駄文日記なんですけどもね。

もうね、やばい。ぞっこんLOVE。
レイプ動画とか見て本気で腹立てたりしてますからね。
もう完全にイカれてますね。

え?
立っているのは腹だけかって?






オモテ出ろこのやろう!!!




僕にとって灘様はな そんな即物的なもんじゃないんだよ!
崇高なんだよ!女神なんだよ!



えー、3食鉄格子付きの病室に入れられる前に
この話はこのへんにしときましょうかね。


で、話はぜんぜん変わるのですが。
今日ね、電球を買いにドンキホーテに行ったのね。
みんな最近行った?ドンキ。
すげーのな。なんかめっちゃパラダイスなのな。
でね、ホントにぶらっと行っただけなのにね
なんかどんどんテンションが上がっちゃってね。




3万使った。



で、家に帰って冷静に袋開けてみたのね。

なんで低反発ウレタン枕とか買ってんだよ。
ヒゲ用バリカンとかいらねー。
うわ、シャンプーでけー!

と、一通り反省した後。




電球、買い忘れた。



暗い部屋のなか、パソコンモニターの明りを頼りにひとり。
なんかちょっとだけ悲しくなって、僕は枕を濡らしました。
低反発ウレタンの。






2006.5.23
AVレボリューション。


都会の波にもまれ、孤独な生活に疲れた僕は、
吸い寄せられるようにその店のドアをくぐった。
街という名の砂漠を潤すオアシスのような、心安らぐ空間。
そして僕はその店で、
彼女と出会った・・・




てゆーか。


エロビを借りに行ったんです。近所のレンタル屋に。
したらすげーの見つけたよ、と。
それだけの話なんだけどよ。

でね。何がすごいかってその女優さん。
まあ美人は美人なんだけどね、
いまどき美しい人とかけっこういるわけよ。
それぐらいじゃびびらん。
びびらんし踊らん(心が)。
びびらんし踊らんし(心が)立たん(気持ちが)。
まあ、そんなことよりもね。なんとその女優さんが
高校のクラスメートにそっくりなのよ。
もうね大暴れですよ(心が)。
直立不動ですよ(気持ちが)。
ビンビンですよ(教師が)。
こんな時代を感じさせるつまらんことも言いたくなるほど
大興奮だったのです。

しかも。
ジャケット写真が似てるかも、なんてレベルじゃなくてね
もうばんばん動いてる本編でもそっくりなのね。
これで興奮しないでいられるかね!?

これは神様が僕にくれたご褒美なのだよ。
日頃から善行に努め、質素倹約を心がけ
ビデオ屋のポイントカードが2枚目に突入した
僕への、ささやかなプレゼントなのだよ!




えー、このテンション疲れるんでやめていいですか?



とまあ、あんまり伝わりにくい感動なのですがね。
以前にAV女優の人と飲みに行ったことがあるのですが
その時を凌駕する興奮っぷりで。
でね、あんまりにも似てるんで当然疑問が浮かぶわけさ。
「本人じゃねーのか」と。

で、調べてみましたよ、早速。
あー便利だねーインターネット。
こんな時には頼もしいね。


はいこちら。


んー、判別不能。
年はちょっとずれてますがね。

でもいいの。
本人かどうかなんて些細なこと。
僕は誰がなんと言おうと彼女を本人と断定し
楽しませてもらうことに致します。

というわけで誠に勝手ながら今後当サイトは


「灘ジュン私設応援サイト」


として再出発させていただきます。 ウソです。


2006.5.22
TPO。


僕が通りかかったら空気清浄機の「ターボ」モードが作動した。
そんな、家電にさえ嫌われる今日この頃。
皆様もうじきまた夏がやってきますね。

先日ですね「アジアンキッチン」にご飯を食べに行ったのね。
で、お酒とか飲んでましたらね、
どうやらお隣の席のカッポーがね、別れ話をなさってるんですよ。

ほぉほぉ、修羅場ですか。
と、僕とツレの友人は会話もそこそこに聞き耳を立てていました。
で、どうやら女性の方が別れを切り出し、
男性はそれがにわかには受け入れがたいご様子で。
「ちゃんと理由を言ってくれよ!」とか
「悪いところは直すから!」とか言うのですが
女性は「嫌いなわけじゃないけど距離を置いて考えたい」みたいな
曖昧なニュアンスのことばかりで。

で僕は「おいおい姉ちゃんそりゃあんまりだろう?」
と他人事ながらに考えていたのですよ。
だってそうでしょう。
どうせ別れるのであれば、せめて彼が少しでも早く立ち直れるような
1日でも早く新たな恋を探すことができるような
そんな思いやりって必要じゃない?
むしろきっぱりと別れを告げる方が、
その場はきっと辛いだろうけど、将来的には優しいんじゃないか。
“別れたいけど嫌われたくない”
なんていう打算的な考えで彼の貴重な青春を無駄にさせるなよ、 と。

で、彼の方も煮え切らない態度に業を煮やしたようで
意を決した態度で言ったのです。

「よし、わかった。別れるんなら俺たちはもう




ハッピーーーバースデーーーィ!!!

どんどんどんどんぱふぱふぱふ

皆様ご一緒に!
ハッピバースデートゥ〜ユ〜♪
イェーイ!おめでとう!わぁありがとう!




・・・・・。

ああ。彼はきっといい奴なんだろうな。
浮気なんかもせず、彼女のために一生懸命だったんだろうな。
でも、いるよな。間の悪い奴って。

そんな彼に一抹の同情と
店内あげて客のバースデイを祝うアジアンキッチンの方針と
若い大学生グループにほんのちょっとの憎たらしさを覚えました。

合掌。


2006.5.17
名場面。



不規則極まりない生活をしているもので
まっとうな時間に出かけることなどあまりないのですが。
今日は、珍しくラッシュの時間に山手線に乗りました。
いやびびった。なんかコレを思い出した。



まあ、これは確実にあと3人ぐらい入れるわけですが。

でもね、そんなもんじゃないんですよ、混みようが。
で、電車が来たのですが、どう考えても過積載なわけですよ。
これ押し込まれたら何かがでちゃう。
なにか内臓的なモノがでちゃう。
そう考えた僕は、別に急ぐわけでもないため、
次の電車を待つことにしたのです。

で、目の前に今まさに閉まろうとするドアを見ながら
僕は乗車位置の先頭で待っていたのですがね。
その時、もう無理としか思えない電車に
さらにひとりのおっちゃんが果敢にも押し入ったのです。
背中を向けてお尻でぎゅうぎゅう押し入るように。
したらその時、無常にもドアが閉まり始めたのです。
まだ体が入りきらないおっさん、迫り来るドア。
もう、ハラハラですよ。
でね。その結果。




おっちゃん、顔だけ挟まっちゃった。




想像してみてください。
目の前およそ50cmの至近距離ですよ。
当然すぐにドアが再度開くわけですが
それまでの数秒間、目の前にあるわけですよ。






コレが。




これで笑うなっていうのはあんまりですよ。
で、案の定「ブッ」と吹き出してしまったのですが
おっちゃんも恥かしそうに笑ってらっしゃいました。

駆け込み乗車はやめましょう。
なにか大切なものを失う危険がありますから。




2006.5.15
ノスタル。



先日の日記に小学生の頃の話などを書いてみたら
まるで堰を切ったように様々な記憶を思い出して。
日曜日、僕は思い切って生まれ育った街を訪れてみた。

電車に乗って40分ほど。
なんてことのない距離だけど、
なぜか足を向けなかった街。

駅を出ると目の前に大きなショッピングセンターができていた。
アイロンのスチームが噴出していたクリーニング屋も
油揚げのいい匂いがする豆腐屋もなくなっていた。
お祝いの日によく行った寿司屋は駐車場になって
お使いにでかけた酒屋はコンビニになっていた。

まるで変わってしまった故郷に違和感を覚えながら
むかし住んでいたマンションへ。
冗談みたいに真っ白なペンキで塗りなおした外壁は
なんだかとてもよそよそしくて、
懐かしい気分にはちっともならなかった。

秘密基地を作った原っぱも
電車に手を振っていた踏み切りも
ザリガニ釣りをした小さな池も
全部なくなってしまって。
冒険の舞台のようにドキドキに溢れて
汗をかいて日暮れまで走り回った僕の故郷は
まるで僕なんか知らないかのように
ツンと澄ました顔をしていた。

僕は裏切られたような気分になって、ふと足を止めた。
マンションの間でひっそりと静まる公園。
ゴムボールとプラスチックのバットを持った子供たちが
賑やかに帰っていったあと。
ブランコにひとり、小学生が座っていた。

そのとき突然、街灯に付けられた古いスピーカーから
酷い音の「ふるさと」が流れ始めて
僕は、自分が小学生に戻ったような錯覚に陥った。

単身赴任の父と仕事で遅くなる母。
僕はみんなが夕飯に帰ったあともブランコに座って
塾から帰ってくる兄ちゃんを待っていた。
心細くて、さびしくて。
兄ちゃんが角を曲がってくると
普段はケンカばかりなのに急に嬉しくなったものだった。

「ふるさと」が鳴り終っても彼はブランコに座ったままだった。
僕は公園の入口の車止めに腰掛けてそれを見ていた。

彼が大人になった時、この街はどうなっているのだろう。
でも。
僕が座っていたブランコに今、彼が座って
僕が思っていたことを今、彼が思っているとしたら。
それはずっと変わらずにいることよりも
もっと素敵なふるさとの形なのかも知れない。
少年よ、強く育てよ。
たとえ今は心細くても
この小さな町はいつだって君を見守っているのだから・・・
そんなことを思いながら腰を上げようとすると。




「こんばんわ何してらっしゃるんですかー?」

ザッツ・職務質問。

なぜか動揺してしどろもどろな僕の横を
少年はゲームボーイを片手にササッと駆け抜けていきました。


「きめぇー」という彼の小さな囁きは、きっと空耳。



2006.5.12
虎馬。



どこのサイトだか忘れてしまったのですが
少し前にネットを見てましたらね。

「こんなドラえもんは嫌だ」

みたいなテキストがありまして。
で、色々な答えが載っていたのですが、
その中のひとつ

「のび太のママを『奥さん』と呼ぶ」

というのがツボにヒットしてしまいました。
そしてそれを見てからだいぶ過ぎた今でも
たまにダンディに「奥さん」と呼ぶドラえもんを想像しては
ニヤリと笑ってしまうことがあるのです。


思い出し笑いと言えば僕には
超ロングランのヒット作があります。

あれは確か小学校の高学年の頃のこと。
僕は友達T君と一緒に部屋でファミコンをしていたのです。
当時はどこの家にもふすま張りの和室がありましてね。
T君の部屋もそんな和室だったのですが、そのとき。


おばあちゃんが、ふすまブチ破って飛び込んで来た。


どうやら廊下のところでつまづいてしまったようで、
その勢いでふすまに激突してしまったようなのですが
そんな外の状況なんてわかるはずもありません。

“孫の部屋にふすまをブチ破って突入するおばあちゃん”
というトラウマになりそうな衝撃的な展開でとっさに

「うわぁ!!!妖怪!?」

と言ってしまった後の

「ううん・・・おばあちゃん」

というT君の悲しそうな顔が忘れられません。

それから数十年過ぎた現在でも
旅館などに宿泊して和室にいると
今にもそのふすまをブチ破っておばあちゃんが飛び込んできそうな
そんな感慨にふけるものです。
そして
乙女のように頬を染めてはにかんだおばあちゃんの表情を思い出しては
くすり、と笑ってしまうのです。

もしも、あの時のあの衝撃と爆笑がなかったら
僕の人生はもっと別のものになっていたかもしれない。

もしも、あの時おばあちゃんが機転を利かせて、
部屋に飛び込むなり「SWATだ!」とかボケてくれたら
僕の人生はさらに別のものになっていたかもしれない。




2006.5.11
中国へ2。



上海の緯度は鹿児島くらい。よって、暑い。

へぇー。

そんなこんなで辿り着いた中国上海。
ちなみに今回、デジカメを忘れていってしまったため
写真は一切ありません。
「ホントは部屋でゲームでもしてたんじゃねーか?」
と言われても反論の余地もありません。
ちなみにお気に入りだったファイナルファンタジーは
レベル70まで上げて「最強!」とか思ってたら
そこらへん飛んでるコウモリに殺されたのでやめました。

うん、ゲームの話じゃなくて。

北京に行く気まんまんだった僕の上海の予備知識は
・動物園がやばいらしい
・雑技団がやばいらしい
・外灘(ワイタン)がすごいらしい
の3点のみ。

しかたがないのでその情報を頼りに
まずは電車とば動物園に行ってみました。


・・・・・。


動物、みんなぐったり。
超ローテンション。

なんかエサを買って動物にあげられるコーナーがあるんですが
そこでエサをガンガン全力投球してる中国人が
一番おもしろかったです。
というかそれぐらいしか面白くなかったのです。
なんか衛生管理の悪さとかが丸見えでね。

で、しょんぼりしながら市街地に戻ると、びっくり。
外灘のいわゆる上海の夜。
なんというか、光がねハンパねーの。
デンコちゃんとかマジギレしそうな勢いなの。
銀行とかが西洋的で重厚な建築なのですが
それをね、下からギンギンにライトアップしてんのね。
いやぁ来てよかったわ。
この夜景だけでも見る価値があるわ。
と、いたく感動したわけであります。

ところで、今回の旅行、準備、予備知識ともにほぼゼロ。
そこで兄の取引先の中国の会社の社長の息子さんが
日本に留学をしたこともあり日本語が少し話せるとのことで
時間があったら案内してもらおうとお願いしてたのです。

で、3日目の夜に時間があるよ、と連絡があり
待ち合わせのホテルに行ったわけです。
で、ロビーに入ると・・・


「いやぁーどうもどうもどうですか上海は見るとことかあんまりないですけどね食べ物はどれもおいしくていやもちろん田舎と比べると物価なんかも結構高いけどそれに見合うだけの・・・」

「あの・・・リュウさん?」

「そうですよ聞いてますよ案内しますよどこ行きたいですか食事ならねちょっと歩きますけど上海料理のおいしい店ありますしそれとも屋台とかのほうが気分が味わえて・・・」

「日本語、上手ですね」

「うーんちょっとだけ日本で勉強してたことありますし今は父の会社を手伝って日本の会社との電話なんかもけっこうするしそれに仕事でなんですが2ヶ月に1回くらいは東京に行くので」


この確実に僕よりも日本語の達者な中国人ガイドとともに
僕の上海旅行は続くのでした。
というか彼は確実に日本人だと思う。
「次長課長はブレイクする前から注目してた」
とか言ってるし。



と、思い切りダイジェスト版でお送りしたプチ上海情報。
ごめんね、面白くなくてごめんね。ただの日記でごめんね。



2006.5.8
中国へ。



話はさかのぼり、4月末日。
某テレビ番組で中国の話を見た僕は、
突如“中国へ行きたい病”の発作に襲われた。

というわけで、困ったときの友達頼み、
僕は早速、旅行代理店に勤める友人に電話をしてみました。


「中国に行きたいのですが」

「いつから?」

「んーと、明日?」

「は?」

「なんか明日から世間は連休のようなので」

「ゴールデンウィークだね、普通に」

「なので明日の便で」

「絶対無理」

「そこをなんとか」

「無理に決まってるでしょう!」

「そこをなんとかひとつよしなに」


と、お願いしてみること数分。
僕に気があるとしか思えないその友人は
とりあえず調べてみる、と電話を切りました。

そして数分後。


「明後日で上海行きならなんとかなるかも」

「明日、北京」

「妥協しろ」

「そこをなんとか」

「もうほんとにどうにもならないの」

「ちなみにいくら?」

「12万」

「バカじゃないの?」


平時なら5万も出せば行けるわけですよ、上海なんて。
それをあなた12万だなんて足元見るにもほどがあるわ!
そんなプチバブルみたいな金払えるかー!

と言いながらも結局、奇病の発作には勝てず
例によって突然の上海旅行が決定いたしました。
ちなみに旅行代金は振込みが間に合わないため、
その代理店の友人が立て替えておいてくれました。
やつめ、絶対僕にホの字だな。
よし、気が向いたら抱いてやる(反町風)。

ちなみに繁忙期の旅行代金は割増になるわけじゃなく、
割引率が減ることで、より正規料金に近づくだけだそうな。
ちょっと納得。

そんなわけで突発旅行シリーズ。
次回、上海の驚くべき事実が明らかに!



2006.4.17
春の風物詩。



実家の目の前に緑豊かな遊歩道がありまして。
この時期になるとウグイスがやってくるわけです。
美しい声でアナウンスを伝える女性を指して
“ウグイス嬢”なんていうことからもわかる通り

「ホーーーーゥ ホケキョ」

という、その鳴き声の美しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。


ところが、何羽かやってくるウグイスの中に、
1羽だけ、明らかにテンションが高い奴がいまして。

「ホケキョ!ホケキョ!ホケキョ!」

と、まわりの白い目をものともせず
「ヒャホゥ!」みたいなノリで春を謳歌しくさるわけです。
ちょっとテンション高いときのケンシロウみたいになってるわけです。


そうかと思うと別の野郎は非常に音痴で、

「ホーーーーゥ ホキョケキョ」と。

一音節多いよ。
と、冷静につっこんでみると今度は

「ホーーーゥ ホキェ」

と明らかに噛んだりしてるんです。


鳴き声ひとつとってもの非常に個性豊かで
まったく面白いではありませんか。

そんなわけでひととき、
僕の部屋はさながら森の音楽会のように
華やかで賑やかでそれでいてどこか風流な
春の音色に満たされるのです。




早朝5時に。




P.S
今日の晩御飯は焼き鳥です。






モドル

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