2005.8.31 夏の風景。


いやいや学生諸君、夏休みも終わりですな。
明日からまた勉学の日々ですな。
ざまみやがれ。
まだ休みだと言う大学生の諸君。
風邪ひきやがれ。
というわけで憎まれっ子満開でスタートしました。

でもなんか社会人になっても、夏休みとか関係なくなっても
8月31日って切ない気分になりますよね。なんとなく。
夏も終わりって感じがしてね。

というわけで。
僕のこの夏の思い出をね。
例によってポエムにしてみました。
それでは、どうぞ。






疲れたから帰ろうよ
そう言って君は 僕の袖を引いた

夏の日差しが照りつける手賀沼
僕は甥っ子とふたり
釣り糸を垂らしている

疲れたからもう帰ろうよ
君はまた言い 僕は応える

いいかい 男が釣りに出たらね
手ぶらで帰っちゃいけないんだよ
たとえどんなに辛くても
じっと耐えなきゃいけないんだよ

でも兄ちゃん
サキイカでマスは釣れないよ
ザリガニ釣りじゃあ ないんだから

8歳の小さな少年は
諭すように僕に言った


帰ろうか
帰ろうよ
スーパーに寄って帰ろうか
マグロを買って帰ろうか


兄ちゃん
沼に マグロはいないよ







サーモンもいないよ




2005.9.3 秋の風物詩。


先日の加藤ローサ好き度グラフの件ですが、 本名「吉田和代」は加藤ローサではなく乙葉だ、 というご指摘を頂きました。
すみませんでした。
お友達に話しちゃった方とかいますか。
ほんとごめんなさい。
今後はちゃんと調べます。
でも、乙葉も好きだからまあドローってことで。
ウソです。反省してます。
そしてご指摘くださったラブリー姉さま。
ありがとうがざいました。


というわけで潔さのかけらもない謝罪はこのへんにして。

秋ですね。
みなさん、まさかとは思いますが秋がつまらん、とか思ってません?
海水浴も花火も盆踊りもキャンプも全部終わりで切ねーなーとか。
いいですか、みなさん。
秋は素晴らしい季節ですよ。
なぜって?
それはひとつのイベントがあるから。
ご紹介しましょう!
その名も




「かながわトントン祭り」




ん?
なにこの空気?
ひょっとしてローカル丸出しの祭りとでも思ってる?
じゃあ、ちょっと説明しようね。
この祭り。
文字通り「ブタ」をテーマにしたイベントです。
まず、メインイベントは、日本はもとより世界の珍しい豚を展示、
そして実際に触れ合うことができる「親子ふれあい広場」です。

かわいらしいブタさん達とのふれあいのひととき。
ブタって綺麗好きなんだよ〜。
あんまり鳴かないんだよね。
あなたのブタ感を覆すような楽しい時間が過ごせること請け合いです。


続いてのイベントは「子ブタのレース」
小さなブタさんが一生懸命走る姿。
キュートでかわいらしいその光景に
うわ〜子ブタ超かわいい〜と思わず笑みがこぼれます。


さあ、かわいいブタさん達と仲良しになれた所で次のイベントは。




「ソーセージ作り体験」




うわぁ。
築き上げた友情はどこへやら。
今度は余裕でミンチにしてます、ブタ。
このへんから表記が「ブタ」から「豚」に変わります。
感傷の入り込む余地はありません。

しかし落ち込むまもなく次のイベントは




「豚肉料理教室」




言っちゃった。「豚肉」って言っちゃった。
これぞ食物連鎖の縮図。
人と豚との関係をまざまざと見せ付けられます。
そして最後に行われるのは


「バーベキュー大会」


会場には大音量で「ドナドナ」がかかり、
しめやかに行われる ベーべキュー。
会場裏手からは「ブヒー!」という断末魔が絶え間なく聞こえてきます。

どうです?行きたくなったでしょう?
ビタミン豊富で体にも優しい。
この秋は「かながわトントン祭り」に出かけて
ブタと触れ合ってみてはいかがでしょう?


僕は行かないけど。





2005.9.6 ウソツキ。


来ない日はない、と言えるほど連日届けられる迷惑メールを見るにつけ、
思いを新たにするものです。
ちょっと芸がないんじゃねーか、と。
やれ「欲求不満です」とか
やれ「セックス依存症です」とか。
騙されっかっつーの。
同じ迷惑なんだったらもう少しまともなウソをつこうよ。
仮にも人を騙そうとするのですからね。
創意工夫や努力のあとがあってしかるべきだと思うんですよね。

そもそも「ウソ」というのは人間文化の歴史の中で培われた高度なコミュニケーション手段なんですよね。
だからウソをつくには記憶力や柔軟な発想力・創造力と、
そして矛盾するようですが、ある種の“誠意”が必要なのではないでしょうか。

そうして完成されたウソになら真実と変わらないような輝きだってあるはずなんです。


たとえばこんな話があります。




---

18世紀の南フランス、スペインとの国境付近に、小さな農村がありました。
その村にはキリスト教の教えに基づく厳しい法律があり、それに反する者はたとえ貴族であろうと極刑、つまり死刑が課せられたそうです。

曰く、人殺しをする者、盗みをはたらく者、姦淫をする者、そしてウソをつく者。

その厳しい法律のため、村の人々はみな勤勉で信仰深く、正直な人ばかりでした。
その村にひときわまじめな一人の老医師がいました。
医師の名はマトロック。誠実で穏やかな人格の彼は、村人みなから愛される名医でした。


ある雨の降る晩。
マトロック医師の病院に幼い女の子を背負った10歳ばかりの少年が駆け込んできました。
汚い身から察するに奴隷のようで、病院の衛兵は眉をひそめて追い返そうとしました。
当時はまだ、奴隷が同じ人として認められてはいなかったのです。

「先生、助けて!妹が、死んじゃう!」

少年は門の前で声の限りに叫びました。
偶然自室の窓からその光景を目にしたマトロックは、衛兵に命じました。

「何をしてるんです、急いで中に運びなさい!」

衛兵は不服に思いましたが、仕方なく命令に従い、幼い兄妹を診察室に運び入れました。
マトロック医師が診察をすると、女の子はひどい病状でした。
肺炎をこじらせ、さらに雨に打たれたために高熱を発している状況だったのです。
残念ながら当時の技術で、治療する方法はありませんでした。
マトロック医師は少しでも苦痛を和らげるため、解熱剤と鎮痛剤を与えるのが精一杯でした。
苦しそうな呼吸のもと、女の子はうわごとを言い続けています。

「パパ、どこに行ったの?」

弱々しく、絶え絶えの息で、そればかりを繰り返す少女。


夜半過ぎ、女の子の体力はとうとう限界を迎えました。
ベッドに寝かせられた小さな体。その命の火が今、消えようとしています。
楽しいことも知らず、おいしいものも食べず、ただ苦しむためだけに生まれてきたような命。
マトロックは胸が張り裂けそうな気持ちでした。


薄暗い部屋のベッドで最後の声を振り絞るように少女が言います。

「パパ、どこなの?」

マトロックはベッドサイドに歩み寄り、言いました。

「辛かったね。ごめんね」

「パパなの?」

「・・・・・ああ、そうだよ。よくがんばったね、もうおやすみ」

マトロックは堪えきれず、ついそう言ってしまいました。
すると少女は安心したようにニッコリ微笑み

「うん、おやすみ」

とつぶやき、それから息を引き取りました。


翌日マトロック医師は、領事の元へ引き立てられました。
一部始終を見ていた衛兵が、密告をしたのです。
あの誠実なマトロック医師が裁判にかけられる。
村人たちは続々と領事館の前に集まりました。

「さてそこの者、マトロックがウソをついたというのは本当か?」

「はい、たしかに昨夜この耳で聞きました」

衛兵が答えました。領主は続けます。

「うむ。マトロックよ、この者の言うことは本当か?」

「はい、領事様。確かに申しました」

「ふむ、そういうことなら法律に則り、お主を死刑にせねばならん」

「覚悟の上です」

「して証言人、このマトロックはどんなウソをついたのじゃ?」

「はっ。奴隷の少女に対して父であると偽りました」

領主は少し黙り込み、静かにマトロックに問います。

「なるほどの。それは確かか、マトロックよ」

「はい、そのとおりです」

誠実な医師はすべてを覚悟の上でした。
少女の不安をやわらげるため、自分の命をとして
ウソをついたのです。
領主はまたしばらく黙り込み、
不意になにかを決意したように顔を上げました。

「ところでマトロックよ、先日の件だがな」

「は、先日・・・ですか?」

「うむ、子のないお前が養子を取りたいと言った話じゃがな」

「・・・・・?」

「あの話は許可するぞ。いや伝えるのを忘れておってな。すまんすまん」

マトロック医師も集まった人々も状況が飲み込めなずぽかんとしています。
領主は続けました。

「ということでな。養子に取ったそうそうに子を亡くして気の毒だったな。気を落とさずにこれからも医学に励んでくれ」

戸籍などの実務を扱う大臣は知らん顔をしています。
状況を察した領主の部下たちはにやりと笑っています。
集まった人々は歓声をあげて喜んでいます。

「ということで、じゃ。昨夜マトロックが話したのは彼の養子だったというわけじゃな」

「しかし、領主様・・・」

「判決を言い渡す。医師、マトロックは無罪!」

その日、そこに集まった正直な村の誠実な人々は、2つのウソを共有しました。
誠実な医師が少女のためについた優しいウソと
穏やかな領主がついた医師を救うウソ。
誰もが彼らが罰される必要などないことに気づいていたのです。

その後、村の法律は、あの時知らん顔をしていた大臣によって少しだけ書き換えられました。
曰く、人殺しをする者、盗みをはたらく者、姦淫をする者、そして“心無い”ウソをつく者。

それ以来、罪のないウソのことをこの医師の白衣に見立て、
「white lie」というようになったといいます。






ウソです。



2005.9.15 ただいまそしていってきます。


いや違くて。

ホントに忙しかったんですって。
バカみたいに。
毎日夜中まで仕事をして、
深夜12時、1時から飲みはじめて朝まで。
そんで軽く寝てまた働いてまた飲んでという生活が10日ほど。

ん?
飲まなきゃ普通の生活なんじゃね?
ということにはいま書いてて気付きました。

まあそんな日々に加えてさらに出張が四日、送別会ひとつ、結婚式ひとつまで入りやがりましてね。

ちなみに結婚式ではDJを頼まれたのですが
めんどかったのでレコードかける振りしてiPodかけてました。
ぶっちゃけ。
レコードバッグの中、エロDVD入ってました。
ぶっちゃけ。
堪忍してください。

さ・ら・に!
車にひかれて歯が折れるは、
何度行っても歯医者の治療は終らないは、
泥酔して飲み屋のオバちゃんと危うく深い関係になりかけるは
と、かつてないほど多忙でバカな日々でした、
とここまではただの言い訳なんで別に読まなくてもいいです。


で本題。
忙しさが一段落しましてね。
旅行にいくことにしました。


明日から。


旅行計画:
行き先 アジアの方
       以上

とりあえず空港行って空きのある便にとびのっちまおう、と。
ビバ無計画。そして後悔。

そんなわけで復活そうそうアレなんですが
またお休みします。
2週間くらいで帰ってくるつもりです。

そしたらすんごい面白い話とか書くから。
海外のレア情報とか書くから。
綺麗な写真とかアップするから。

どうかまた遊びに来てください。

絶対幸せにするから。






追記:

あと先日、非常にセレブなメールが届きました。







差出人:及川奈央
件名:お世話になっております


こちらこそ。


2005.9.29 モンゴリアン・チョプ子。



やあただいま。
思いつきトリップから先日帰国しました。
ホントはモンゴルに行って馬に乗るつもりだったのですが
今回は短期間ということもあり、

シンガポール→インドネシア→バリ島→シンガポール→タイ

という、いささか新鮮味に欠けるルートになってしまいました。
でもまあやっぱり旅行はそれなりに楽しいものですね。




そもそもなんでモンゴルかといいますと
前回旅行した時に知り合ったバックパッカーに
馬でモンゴルを横断した人の話を聞きまして。

その話によると、モンゴルでは馬のレンタルもあるのですが
横断くらいの長期間なら入国時に買ってしまって
出国のときに売る方が安上がりらしいのですね。
で、彼は市場で馬を買いました。

そしてふたりきりの旅が始まったのです。
モンゴルは日本の4倍もの国土を持ちながら
人口は300万人にも満たない上に、その4分の1以上が
首都ウランバートルに居住しているのです。
寝袋を背負って草原を駆ける彼は丸1週間誰にも会わない
などということもざらにあったそうです。

そんな時、寂しい心を支えてくれたのが相棒の馬でした。
最初は言うことを聞かず、手を焼かされた相棒ですが
長い旅行で次第に心を通わせあい始めたのです。
見渡す限りの草原、降るような星空、美しい夕日。
彼は旅のあらゆる感動を、その馬と分かち合ったといいます。

旅は5ヶ月に及びました。

そして彼らはとうとうパキスタンとの国境の町に辿り着いたのです。
長かった日々、楽しいこともつらいことも分かちあった友。
彼は涙を堪えながら、馬を売る決意をしました。

しかし。
国境の町とはいえ、そこは山間の小さな村。
その村には馬を買い取る商人がいなかったのです。

馬を売ることはできない。
しかし連れて国境を越えることもできない。
彼は困り果ててしまったといいました。






「で、どうしたの、馬?」

「食った」






山田君!座布団みんな持っていきなさい。

なんなんだよ、この野蛮人は。
軽く親友みたいな雰囲気じゃなかったのかよ。
と、さんざんつっこんだのですが、
どうにもその話が心に残ってまして。


今考えると、小学生の時に読んだ「馬のゴン太旅日記」
の感動も心の底に燻ぶっていたのかも知れません。

そんなわけで僕はモンゴルへの旅を決意したのでした。




行ってないんだけど。




旅行から帰ってきて、行ってない国の話をつらつらと書くのも
いかがなものだろうか。

というわけで行った国の話でも書こうと思ったのですが
そろそろお時間も差し迫って参りましたので
本日の笑点、このへんでお開きにさせていただきます。









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